スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【乃木坂妄想倶楽部】悪戯~安楽椅子2~



 瞼の裏側で光が明滅し、全身に広がる痺れ。

「ハッ——うッ、あっ、あぁぁぁぁぁぁっ!!」

 手足が爪先まで硬直し、身体がイク為の準備を始める。

 しかし......

「あっ、あっ、あっ!あぁぁぁぁぁぁっ——っ!?」

 寸での所で刺激は中断され、到達する事を阻害される。

「あぁぁぁうぅぅ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 爆発出来ない快感が身体中をグルグル回るように、頭の中も同じ様に何も考えられない程にグチャグチャになっていった。

 ただ一つ、考えている事があるとすれば”早くイキたい......”ただそれだけだった。

 この地獄の責めが始まってもう十時間以上は経っているだろう。

 どちらが先に参ったというか根比べのようなものになっていた。

 幸か不幸か弟は友達の家にお泊まりに行っていて、明日の夕方までは帰ってこない。

 だが、それは同時にこの責めがまだまだ継続される事を意味していた。

 私に自分の事を”お父さん”と呼ばせる。

 ただそれだけの事に義父は固執し、何時間も私を責め続けている。

 そこにはある種の執念のようなものが感じ取れた。

—タダ、ソレダケノコト—

『義理の父親をお父さんと呼ぶ』

 他の人からすればどうという事はない話かもしれない。

 けれど私にとってはどうしても許す事は出来ない部分。

 超える事を許容出来ない一線。

 その筈だった。

 時間の経過と共に、自分が何の為に耐えているのか?そして、一体何を耐えているのか?

 それすらもよく分からなくなる程、頭が混濁していった。

 拷問を受ける、というのはきっとこういう事なのだろう。

 何かを守るものがあり、それを吐き出させる為にありとあらゆる手を使う。

 私は安楽椅子という処刑台に乗せられた虜囚で義父は拷問官なのだ。

「——ッハァ、ハァハァ......」

里奈、またイキそうになったな?イキたくなったらいつでも言っていいんだぞ?」

 義父の粘ついた声が耳に届く。

 私は必死に首を横に振り、あなたには屈さないという意志を示した。

「そうか......」

 義父は酷く残念そうにそう言うと、またあの強烈な振動を私に与えてくる。

「——ヒックッ!?——アッ!!アァッ!!」

 瞬間的に高みに昇り詰める。

 だが、そこから先はどうあがいても行く事は出来ない。

 何十回と悪戯を繰り返してきた義父には何時どのタイミングで私がイクのかが手に取るように分かるのだろう。

「もう......嫌ぁ......やめてぇ......やめて下さい......」

 白濁した頭で必死に懇願する。

 だが、義父は決して止めてくれない。

 私があの言葉を言うまでは......

「さぁ、里奈。言ってごらん?”お父さん、イカせて下さい”——と」

 私の身体を弄び、私の身体を開発し、私の身体の全てを知る義父がそう言う。

「.........あなたなんか.........”お父さん”じゃ......ない」

 義父の全てを否定する為、吐き捨てるようにそう言ってやった。

 何度も暴れ、頭を振ったせいで最初に付けられた目隠しはとうの昔に外れていた。

 ぼやけて滲む視界の端で義父がニヤリと笑ったのが分かった。

 そして、またあの振動を私の股間に強く押し付ける。

「あうっ、ハァァァァァァァァンンンッッ!!イクッ!あぁ、イクぅぅぅぅぅぅんっ!」

 これまでより一番大きな波が来た。

 これならイケるかもしれない。

 そう思った時、
 
「——おっと!今のは少し危なかったな............さぁ、里奈言ってごらん?」

 やはりギリギリで刺激を止められる。

「嫌......嫌......嫌ぁ......」

 私はほとんどうわ言のようにそれだけを呟いた。

里奈は本当に強情だな。このまま続ければお前、壊れてしまうぞ?」

「それ、でも......いい......あなたの事を......お父さんなんて呼ぶくらいなら......死んだ方がマシ......!」

「......ったく、そういう強情な所は結衣香そっくりだな」

「——っ!?」

 結衣香。

 それは私のお母さんの名前。

 不意に母親の名前を出されて私は驚いた。

 父親の兄なのだから面識はあって当然なのだが、これまで母親の事など一切口にしなかった義父から零れてきた事が心底私を驚かせた。

 義父は粘ついた笑みを貼付けたまま訥々と語り出す。

「弟とは結衣香さんを、つまりはお前の母親の事だが......彼女を取り合った仲でもある」

 そんな話は両親から一度たりとて聞いた事はない。

「一目会って話した時にはもう惹かれていたよ。美しさの中にある芯の強さ。私にはない全ての物を持っていた」

 遠い昔の事、しかしそれがつい昨日の事であるかのように話す義父。

「この女性(ひと)しかいないと思ったよ......絶対に手に入れてやると......この私が幸せにしてやると何度もアプローチした!!だが、お前の母親は私を選ばなかった!!それどころか弟なんぞを選びやがったんだ!!」

 気が狂ったように喚き散らす義父。

 そこには一種の狂気のようなものが混ざっており、私を恐怖させるには十分なものだった。

「毎日浴びる様に酒を飲む様になり会社もクビになった......全てはお前の父親と母親のせいだ......」

 そんなのただの逆恨みじゃないか。

「そんな時、二人が事故死したというニュースが舞い込んできた......それみた事かと怒りを通り越して笑ったよ!あんな男を選んだせいで彼女は死んだんだ!!彼女を幸せに出来るのは私だけだったんだ!!」

 失恋一つで人はここまで狂うものだろうか......?

 喚き怒鳴り散らす義父が悪霊に取り憑かれた化物のように見えた。

「そして..................お前が来た......」

 吊り上がった頬を更に吊り上げ凄惨に笑う。

「お前を初めて見た時、腰が抜けるかと思ったよ。彼女が生き返ったのだと本気で考えた......結婚式以来弟とは会っていなかったからな。お前がここまで結衣香さんそっくりに育っているとは思いもしなかった......すぐに思ったよ......これは神様が私に与えてくれたチャンスなのだと。例えどんな卑劣な手を使っても、強引にでもお前を手に入れると私は決めた!」

 義父が私に固執する理由がようやく分かった気がした。

 この世に居る数多の女性の中から私でなければならなかった理由が。

 義父はきっとプライドを傷付けられたのだ。

 お母さんに、結衣香に選ばれなかった事でズタズタに傷付けられた。

 粉々に打ち砕かれた。

 自分という存在を。

 それはもう立ち直りがきかない程に。

 立て直す事が出来ない程に。

 ただ、それでも......いやだからこそ——

「お母さんは......間違ってない......あなたなんかじゃなく、お父さんを選んで正解だった......」

 私はそう思う。

 きっとこの男は狂う前から狂っていた。

 狂気を孕む前から内包していた。

 お母さんはきっとそれを見抜いていたのだ。

 私の言葉を聞いた義父の顔が一変し、歪んだ笑顔がまさしく鬼の形相へと変わってゆく。

「お前も......この私を否定するのか!?」

 声を荒げ私に詰め寄る義父。

 それでも私はほとんど取り乱す事なく冷静でいられた。

 義父に対して恐怖心というものが随分薄らいでいたのだ。

 この男を構成するものの正体は”嫉妬”というありふれた感情に過ぎなかったから。

 だから私は、

「............否定します。あなたの全てを否定します......」

 叫び過ぎて枯れた声で、しかしハッキリと聞こえるように言ってやった。

 この男を認める事はお母さんの選択を侮辱する事だと思ったから。

「ハハッ.....ハハハハハハハッ!!それでこそ結衣香だ!!私の愛した女だ!!」

 義父は顔を近付け、私の頬を強く掴む。

「そろそろお前の弟もこの宴に混ぜてやってもいい頃だな?」

 義父がこれまで私を玩具にする為に幾度となく使ってきた言葉。

 私に言う事をきかせる切り札。

 逆に言えば......

 頭の中に一つの案が浮かぶ。

 しかし、義父にそれを悟られてはいけない。

 大事なのは二人が一緒に居る事ではなく、弟だけでもこの地獄の螺旋から抜け出す事。

 だから今はまだ......

「弟を、和也を巻き込んだら絶対にあなたを許さないからっ......!」

「だったら言うべき言葉があるだろう?」

「..................っ!」

 私は目をつぶり小さく息を吐いた。

 自分の心に語りかける為。

 出てきた答えは......





 ——”大丈夫”——





 その言葉を言っても私の中の芯はもう決して傷付けられない、ブレる事はない。

 それが今はっきりと分かった。

 ”里奈、あなたはお姉さんになるんだから、和也を守ってあげなきゃダメよ?”

 頭の中に響くその言葉。

 何よりも優先しなけらばならない言葉。

 それが弟を、ひいては両親の想いの全てを守る事になるのだから。

 だから......

「——お父さん......」

 どこまでも矮小で卑屈な男に向かって。

 私は憐れみを込めてそう言った。



応援よろしくお願いします。
関連記事

テーマ : 18禁・官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

最近の同人誌はレベルが高い!

リンクサイト様更新情報

アルファポリスWebコンテンツ

はじめに

蒼ノ雀

Author:蒼ノ雀
はじめまして、言葉と音楽で感じられる小説を目指し、ポツリポツリとエッチな小説を書いている蒼ノ雀と申します。
まだまだ駆け出しのひよっこですが、お読み頂けると幸いです。

キャラクターボイス(CV)
男性CV:澄夜様
登場人物【名前変換機能】
登場人物を好きな名前に変換出来る夢小説仕様です。
最新記事
作品カテゴリ
ブロマガ作品一覧
【完全支配-性奴隷プログラム-】【いとしのユウ&アイ Side-A】【痴漢の流儀】  上記作品が現在ブロマガ(有料)となっております。 購入する事でお読み頂けます。

ブロマガ価格:¥ 600

購入したコンテンツは、期限なしに閲覧いただけます。

Kindle版
DL販売サイト様
DL版も販売してます。
完全支配
ポチッと応援されると興奮、いえ喜びます。
注意事項など
※当作品はフィクションであり、実際の人物、団体、名称とは一切関係ありません。当作品は犯罪を教唆、肯定するものではありません。また、社会規範に対する否定的な意図を持ちません。 ※性的描写を含みますので18未満の方の閲覧はご遠慮ください。 表現上、嫌悪感をいだかれる懼れのある場面もございますので、内容をご判断頂き、御理解の上お読み下さい。 また作品の著作権は全て作者に帰属します。 [小説家になろう]にて投稿中。
検索フォーム
雀のつぶやき
Twitter始めました!主に更新情報をツイートしていきます。良かったらフォローして下さい(。>ω<)
リンクサイト様
当サイトのリンクはフリーとなっております。ご連絡を頂いた場合、こちらをリンクされている事が確認出来次第リンクさせて頂きます。あまりに内容のかけ離れたサイト様の場合、相互リンクをお断りさせて頂く場合がありますのでご了承下さい。 ご連絡は下部のメールフォームよりお願いします。
メールフォーム
みなさまのご意見、ご感想お待ちしております。 読者様のご意見を参考にし、よりよい物を書いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。 その他の連絡等もこちらのメールフォームよりお願いします。

名前:
メール:
件名:
本文:

バナー置き場
ましゅまろくらぶの真理子様より素敵なバナーを頂きました。ダウンロードしてお使い下さい。     バナー2
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。