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お嬢様、つまみ食いなど品性の欠片も御座いませんね。その4



 
 佐野山は一度、持っていた皿を傍に置き、アリアが寝そべっている調理台の上に自身の体ごと乗り上げた。

 アリアの身体を跨ぐ様にして膝立ちの姿勢を作ると、ネクタイで結わえてあるその両手首を掴みグイッと頭の上まで持ち上げて抑え付けた。

「なにしてっ——!?」

 身体を跨がれて見下ろされているだけでも屈辱的なのに、両腕の自由までも奪われてしまった。

 どれだけ身体を捻って暴れても男である佐野山にこんな体勢を取られてしまっては為す術がない。

「それではお嬢様、失礼致します」

 そう言って佐野山は空いた方の手をアリアの胸元に伸ばす。

 そしてゆったりとした動作でアリアが着ている白いカッターシャツのボタンを外し始めた。

「ちょっ、ちょっと!?一体何をしてるの!?」

 慌てるアリアに対して佐野山は至って平静に、

「何をしてるのと聞かれましても、見ての通りお嬢様の服を脱がせております」

 手を休める事無くそう答えた。

「そうじゃなくて!何の為に服を——!」

「勿論、お嬢様の心を開かせる為です」

「こんな事されて開く訳ないでしょっ!?」

「いえいえ、衣服というのは何も体だけを覆い隠している物では御座いません。心の防御壁の役割も担っているものです。衣類さえ剥ぎ取ってしまえば自然と心と身体は開くもの......さすればお嬢様のその強情なお口もおのずと開きましょう。いやはや日本古来の裸の付き合いというものもあながち馬鹿には出来ないものですね。アッハッハ」

「アッハッハじゃないわよ!いいから早く私の上から退きなさい!!」

「キャンキャンと子犬のように吠えるお嬢様も可愛らしいものです」

 余計な雑談をしている間に上半身はすっかり脱がされ、残すはブラジャーのみとなっていた。

「これはこれは......肌をこんなに晒して......何ともはしたない格好になりましたね?」

「そうしたのはアンタでしょ!?」

 佐野山はその抗議を一切無視し、体を前に倒してアリアの肉体にピタリと寄り添う。

「こうしてパーソナルエリアまで侵入してしまえば、残念ながらもうこちらのものです」

「このっ——!」

 アリアの頭の中では余裕ぶった佐野山の頬に思い切り張り手を食らわせたイメージだったが、現実にその手はほとんど動いてくれなかった。

 それを見た佐野山が無駄な抵抗をとばかりに小さくフッと笑う。

 その余裕の笑みがまたアリアを苛立たせた。

「ではお嬢様、再びアーンで御座います」

 佐野山は傍においてあったムースを取り、アリアの口元に運ぶ。

「いらないって言ってるでしょ!?」

 アリアは首を振って拒否してみせる。

 佐野山はやおら溜め息をつくと、

「やれやれ......本当に強情なお嬢様だ.....」

 そう言ってそのムースを自分の口に運び、パクリと食べる。

 そして、フォークを置くと何の前触れもなく空いた手でアリアの乳房を布越しに揉みしだいた。

「——あッ!」

 反射的に声を出してしまったアリアの口を素早く自分の口で塞ぐ。

「——んむっ!?うぅぅんんん、んんんんんんんっ!」

 強引に唇を割り開かれ、舌を差し込まれる。

 と同時に口に含んでいたリンゴのムースをトロトロと流し込まれた。

 すぐに吐き出してやろうと思ったが、身体を押さえ付ける力が予想以上に強く、首を振る事さえ出来なかった。

 そうしている間にどんどんとムースが口内に流れ込んでくる。

 ずっと口を塞がれている為、息苦しくなったアリアはやむなく溶けたムースをゴクリゴクリと飲み込んでいく。

 アリアが全て飲み込んだのを確認してから、佐野山はようやく顔を離した。

「お嬢様、いかがでしたか?」

「——全然美味しくないっ!ていうか勝手にキスするな!!」

「そうですか......割と自信のある一品だったのですが......」

 佐野山はキスのくだりには全く触れず、まるで残念そうではない声を漏らし肩を落としてみせた。

 本当の事を言うと、舌が蕩けるかと思う位に美味しかった。

 リンゴの豊潤な甘さと酸味が口一杯に広がり、上質な生クリームとムースが程良く絡み合って一瞬の内に溶けて消える。

 口を塞がれている為、鼻で呼吸するしかなく、その時に鼻腔をリンゴの香りが通り抜けていった。

 これほど夢見心地にさせてくれるスイーツに文句のつけようなどありはしない。

 しかしこの状況でそれを口にするにはどうにも佐野山に負けた気がして真逆な事を言ってしまうのだ。

「......お嬢様の勘違いという事もありましょう、試しにもう一口召し上がってみて下さい」

 試食会ですし、と付け加え佐野山は再びムースを口にしてアリアの唇を塞ぐ。

 アリアは同じ手は食わないとばかりにしっかり口を閉じ、今度は無防備に声を出さないよう胸の辺りに意識を集中させる。

 しかし、次に佐野山が触れてきた場所は胸ではなく腋の下。

 敏感極まりない場所をさらりと優しく撫でられ、アリアは思わず声を漏らし、口を開いた。

「んあぁっ!ンンッ!?——ンッンンンンンン!」

 開いたと同時にすかさず流し込まれるリンゴのムース。

 またしても豊潤で爽やかなリンゴの香りが口に広がり鼻に抜けた。

 これで終わりかと思いきや、ムースを流し込んだ後も佐野山の舌の動きは止まらない。

 アリアの舌先を絡め取り吸い上げる。

「はむっ、ちゅっ、くちゅん......あっ、ん......んんんっ......」

 まさしく言葉通りの濃厚な甘いキス。

 舌の表面から裏側まで刺激され、背中をゾクゾクとした痺れが走った。

 どこまで逃げてもその舌先はアリアを追い掛けてくる。

 捕らえられてはまた吸われ、歯先で微弱な刺激を与えられる。

 唇を甘噛みされたかと思うと、中の上顎や下顎をザラリとした舌で舐められる。

 神経の集まった敏感な箇所を幾度となく舌先が舐め上げていく。

 そうして何度も何度も刺激されると身体から力が抜けていくのが分かった。

 まるで佐野山からエネルギーを吸い取られているかのようだった。

 たっぷり十分以上、アリアの口内を蹂躙した佐野山が顔を上げて口を開いた。

「いかがでしょう?私のムースはお気に召して頂けましたか?」

 アリアを見下ろしてニッコリ微笑みながら言う。

「はぁ、はぁ、はぁ......あんたの、なんか......」

 美味しくも何ともない、そう言おうとして言葉が途切れる。

 というかもう途中からムースの事とか全然忘れていた。

 予想を遥かに超える佐野山のキス。

 男臭さも女の影も全く感じなかった佐野山がここまでキス上手だとは露程も思ってもいなかった。

「やはり駄目でしたか......」

 首を傾げ、眉根を寄せる佐野山

 しかし、その口調からは一切の落ち込んだ様子は見られない。

 むしろアリアがこうして意地を張るのが分かっていたかのような口ぶり。

「まぁ、いいでしょう。スイーツはまだまだ十二分に御用意しております。どれか一つはお嬢様のお口に合う事でしょう」

 そう言って佐野山は大量に置いてあるスイーツの方を眺め見る。

(あれを......全部食べさせる気......?)

 先程とは別種のゾクリとした悪寒が背中を走る。

 佐野山がお仕置きと言うその本質がほんの少し垣間見えた気がしたからだ。

 恐らく佐野山アリアが素直に美味しいと言うまで続ける気だ。

 そして、アリアは意地でもそれを言わない。

 つまりは何度もあの濃厚なキスをスイーツと共に味わわされるという事だ。

「それでは、次はこちらのフォンダンショコラを試してみましょう」

 そう言った佐野山がショコラの乗った皿を手に取り、丸く形取られたケーキに切り目を入れる。

 中からブラウンのしっとりとした見るからに甘そうな生チョコがトロリと溢れ出す。

 溶けたチョコレートをたっぷりと生地に絡め、さっきと同じ様にして口に含み、妖しげな笑みをこちらに向けてくる。

 ピッタリ身体を密着し、口を塞がれる。

 次に佐野山が何をしてくるかはもう明白だった。

 アリアの口を開かせようと身体の何処かを責めてくる筈だ。

 しかしそれが分かっていても次に佐野山が何処を責めてくるか全く予想出来ない。

 結局、ホットパンツを履いていた事が仇となり、剥き出しの内腿を不意に撫でられたアリアはまたしても口を開いてしまう。

 そしてなだれ込んでくるスイーツと佐野山の舌先。

 その瞬間、アリアは一つの事を悟る。

 例えどれだけ警戒していても、また予想出来たとしても口を開かないようにするのはとても無理であろう事を。

 佐野山は女がどんなに嫌がっても声を漏らすようなイヤらしい触り方をしてきていた。

 最初の責めに耐えたとしても、第二波、第三波の責めには屈してしまうだろう事が容易に想像出来た。

 それは女の身体の構造をよほど理解していないと出来ない芸当だった。

 その後も佐野山は休む事無くシフォンケーキ、タルト、ミルクレープなど次々とスイーツをアリアの喉に流し込んでいった。

 流し込んだ後、身体の力を奪うキスの雨を降らせるのも忘れずに。

「次はこちらにしましょう」

「もういい......もういらないからぁ......」

 六つ目が終わった時、アリアはもう息も絶え絶えといった状態にされていた。

 あんな濃厚なキスと共にスイーツを流し込まれ続けたらどんどん抵抗する力を失ってしまう。

 それはつまり意地を張っている部分の、自分の中の何かが変えられてしまうかもしれないという予感。

 そんな危険信号がアリアの頭の中で鳴り響いていた。

「ではお嬢様、私に誓って頂けますか?つまみ食いはもう二度としない——と」

 その程度の事を口にしただけでこの責め苦が終わるならと、アリアはようやく降参の意志を示した。

「.......言えば......言えばいいんでしょ!?——つまみ食いしてどーもすいませんでした、もう二度としません。スイーツも美味しかったわ!これでいいっ!?」

「..................」

 ほとんど棒読みに近いアリアの謝罪の言葉を聞いた佐野山は盛大に溜め息を漏らすと、

「お嬢様のような生意気女子にはもう少しキツ目の躾が必要なようですね」

 黒縁眼鏡をクイッと上に持ち上げてそう言った。



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